監理団体による入国後講習

入国してから約1ヶ月間、実習実施機関への配属までに様々な準備を行います。それが入国後講習です。日本語講習、日本の生活習慣やルール・マナーについての指導など、実習実施機関で実習が少しでも円滑に進むようになることを目的として教育を行っております。入国後講習の内容は一般職種と介護職種で違いますのでご注意ください。

一般職種の技能実習生入国後講習内容

日本語講習

技能実習生ひとりひとりの日本語レベルの状況を把握し、最適な課題を提供します。少人数のクラス編成で、各クラスに担任を配置しているため、細やかな教育が可能となっております。

総合日本語 文法(文の文法、文章の文法)、語彙(文脈規定、言い換え類義、用法)、待遇表現、発音、正確な聞き取り、話題に即した文作成
聴解 発話表現、即時応答、課題理解、ポイント理解、概要理解
読解 内容理解、情報検索
文字 漢字読み、表記
発音 拍、アクセント、イントネーション
発音 場面に対応した表現、文末表現
作文 文章構成、表現方法

生活一般に関する知識

技能実習生が日本の生活を始めるための授業、公的支援講習を行います。また、日本生活の体験教育として、買い物の仕方に関する課外活動も行っております。

公的支援講習について
警察職員による失踪防止や交通安全についての講習
消防署の指導による防災授業

本邦で円滑な技能等の習得に資する知識

使用する器工具の名称や実習現場での流れ等、実習実施機関様のご要望に合わせて指導します。また、各業種にてKYT(危険予知トレーニング)をすることで、安全な実習実施の重要性について理解を深めます。

技術実習生の法的保護に必要な情報

「技能実習法」「入管法令」「労働関係法令」「その他法的保護に必要な情報」を講義します。

介護技能実習生の入国後講習内容

介護技能実習生の日本語習得状況を考慮し、講習を行います。実習実施者(受け入れ企業)様のご要望に沿って、技能実習「介護」の固有要件に則った最適な講習プランの提案が可能となっております。講習内容、期間はプランによって異なりますので、詳しくはお問い合わせください。

日本語講習時間数240時間以上(N3取得者の場合は80時間以上)

一般職種と同様の日本語教育に加え、実習実施機関で必要となる基本的な介護用語の教育を行います。

介護の日本語 からだの部位等の語彙、介護の場面に応じた語彙・声かけ

介護導入講習時間数42時間以上

介護に関する基本的な知識・実技修得のための講習です。

  • 介護の基本Ⅰ・Ⅱ
  • コミュニケーション技術
  • 移動の介護
  • 食事の介護
  • 排泄の介護
  • 衣服着脱の介護
  • 入浴・身体の清潔の介護

技術実習生の法的保護に必要な情報

「技能実習法」「入管法令」「労働関係法令」「その他法的保護に必要な情報」を講義します。

入国後講習の時間数について

技能実習1号の活動予定時間の6分の1以上
例えば、技能実習1号の活動時間が、1920時間と予定されている場合、その6分の1である320時間以上の講習を行わなければなりません。
技能実習1号の活動に従事する時間
入国前の6ヶ月以内に、1ヶ月以上かけて160時間以上の講習を行った場合は、入国後の講習は12分の1以上
例えば、技能実習1号の活動時間が1920時間で、入国前の6ヶ月以内に1ヶ月以上かけて160時間以上の講習を行った場合、入国後は1920時間の12分の1である160時間以上の講習を行うことになります。
技能実習1号の活動に従事する時間

介護職種においては、日本語科目240時間以上(N3程度以上を取得している技能実習生の場合は80時間以上)・介護導入講習42時間以上行う必要がありますが、入国前講習で、各科目についての所定時間数の2分の1以上の時間数の講義を行った場合は、入国後講習において2分の1を上限として各科目に時間数を短縮できます。(各教育内容については講義を行った時間数の分だけ短縮可能です)