送出し機関による入国前教育

21世紀マンパワー事業協同組合は、体制の整った現地送り出し機関と提携し、外国人技能実習生に入国前日本語講習を行っています。このページでは、充実した教育カリキュラムや指導方針、実際の実習生が入国後に書いた作文などをご紹介します。

質の高い教育方針

当組合はミャンマー人技能実習生の送り出し機関「ミャンマー・ユニティ」と提携しております。ミャンマー・ユニティは独自の教育機関『UJLAC日本語学校』を設けており、会話に重点を置いた生きた日本語を学ぶことができます。また日本語教育のみならず、礼儀や「5S」、報告・連絡・相談といった、日本の実習現場で適応できる教育も行っております。

送り出し機関による日本語実習の様子
送り出し機関による日本語実習の様子

現地での教育プログラム

日本での実習に向けて介護以外の職種はN4程度、介護職種はN3程度の会話レベルを身に着けるため、独自の教育プログラムを設けております。

  • 介護以外の職種

    出国前の5ヶ月間で週5日・1日7時間・総合学習時間700時間

  • 介護職種

    出国前の10ヶ月間で週5日・1日7時間・NAT-TEST3級取得を目指す

教育システム

全職種共通

  • 日本人教師による会話力を重点に置いた指導
  • 日本生活習慣・文化の指導、5Sの徹底指導
  • 1クラス最大15人の少人数制度
  • 日本の環境を意識した学習空間
  • さまざまな試験の実施によるモチベーションの維持
  • 授業後の整理・整頓・清掃の指導

介護技能実習生

  • N3レベルを目的とした日本語教育
  • 週に5日、1日7時間の日本語教育を10ヶ月間実施

介護以外の技能実習生

  • N4レベルを目的とした日本語教育
  • 週に5日、1日7時間の日本語教育を5ヶ月間実施

特定技能14業種

  • N4合格までの日本語教育
  • 週に5日、1日7時間の日本語教育をN4合格まで実施
  • 技能評価試験合格までの分野別技能教育

人としても成長できる人生教育

日本語教育や日本文化の事前教育はもちろんのこと、人としても成長できる人生教育も行っております。

実習生自身の人生設計
実習生が自らの人生計画を明確にするため、将来の夢やミャンマーの未来についての作文を書いて発表します。
実習生制度について
実際の日本生活や技能実習制度を実習生自身がより深く理解するため、日本の作業現場経験者が講義します。
日本の職場について
給与計算、5S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)や安全第一といった日本の職場で大切なことを教えています。
教室を掃除する技能実習生
教室の窓ふきをする技能実習生

介護実習生送り出しの強み

『UKWTC介護学校』は介護の教育に特化した教育機関です。日本人講師を中心に日本語教育を10ヶ月間、介護実技教育を1ヶ月間行っております。日本人が、募集・教育・書類手続き・お客様対応まですべてのプロセスを管理した万全のサポート体制を構築し、質の高い日本語教育と介護実技教育を実現しています。

介護実習をする技能実習生
授業を受ける技能実習生候補たち

介護現場で困らないレベルの日本語習得

  1. NAT-TEST3級相当までの日本語教育
    • 毎月の社内模擬試験(N5,N4,N3)
    • 内定先とのスカイプ通信によるモチベーション維持
  2. 高齢者を意識した基本的なコミュニケーション
    • 会話重視のトレーニング
    • 相手の話をよく聞く
    • 明るく・表情を豊かにする
    • 相手の感情を読み取る

日本人による教育・指導

  1. 介護にも精通する日本人日本語教師のもと質の高い日本語教育を実現。 介護現場経験をもつ日本人講師が直接法で講義
  2. 介護に関わる座学8日間、実技16日間合計168時間の、日本人介護講師を中心とした介護教育を実施し、技能実習生の前職要件を満たします。
介護座学2

日本人介護福祉士が介護実技を教育

  1. 介護初任者研修や介護福祉士実務者研修で教鞭を執る介護福祉士が介護実技教育全体を管理。
介護技能授業
介護実技授業2

日本語能力検定のN3・N4の日本語レベルの目安

N4(NATテスト4級)の日本語レベル

N4合格の基準は基本的な日本語を理解することができるかどうかで判断されます。日常的な場面でややゆっくりと話される会話であれば内容がほぼ理解できる方が多いです。

N3(NATテスト3級)の日本語レベル

N3合格の基準は日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することが出来るかどうかで判断されます。日常的な場面で、やや自然に近いスピードのまとまりのある会話を聞いて、話の具体的な内容を登場人物の関係などとあわせてほぼ理解できる状態の方が多いです。まれに実習生と実習実施者の間で簡単な通訳をできる実習生もいます。

TOPICJLPTの試験レベル別問題例

N4の問題レベル

Q
A「わたしのペンを見ませんでしたか。」
B「あっ、つくえの下に(   )よ。」

A 1.おちています 2.おちていません 3.おちます 4.おちません

N3の問題レベル

Q
昨日の夜、寝る前に(    )ヨーグルトが食べたくなって、夜中なのにコンビニに買いに行ってしまった。

A
1.どうか 2.せっかく 3.どうしても 4.きっと

TOPICN1を取得しているとどれぐらいすごいのか

N1を持っていればほぼ日本人と同じレベルで会話ができます。通訳として働くことも可能です。N1を持っていて、大卒であれば「技術・人文知識・国際業務」の在留資格で就業の制限なく働くことが出来ます。

入国時の会話(コミュニケーション)能力

ある程度は問題ないと思われますが、イメージとしてはご自身が初めて外国語を勉強してから半年経過したくらいを想像してください。流暢に受け答えするのは難しかったと思います。わかりやすい日本語でゆっくりとコミュニケーションをとっていただければと思います。

【コラム】技能実習生との円滑なコミュニケーションのとり方

入国時の筆記能力

実習生が文章を書く機会として、就業日報や介護職種の場合は申し送り事項記入があると思います。介護技能実習生はN3程度ですのである程度まとまった文章を書くことは可能ですが、基本的には技能実習生がすぐに就業日報を日本語で記入するのは難しいと考えてください。「いつ、どの現場で、何時から何時まで働いた」等定型的なものは書くことができますのでそのレベルから少しずつ始めていただければと思います。弊組合では、4ヶ月に1回実習生に作文を書いてもらい、今どのようなことを思っているのか、日本語のレベルはどれくらい上達したかを確認しています。

ベトナム人実習生の作文(N4相当)
ミャンマー人実習生の作文(N4相当)

参考:実際に日本で働いている技能実習生にインタビュー

実際に日本で働いている技能実習生にインタビューを行いました。N3・N4・N1程度、それぞれの会話レベルを身に着けた技能実習生に今の仕事の様子や日本に来てからのことなどを、日本語で受け答えしてもらいました。
ゆっくり・わかりやすい日本語で話せば、技能実習生と問題なくコミュニケーションをとることが出来ます。技能実習生がどのくらい日本語を話すことができるのか、下記よりインタビュー動画をご覧いただけます。