ミャンマー人技能実習生ー国民性や国の特徴ー

ミャンマー人技能実習生ー国民性や国の特徴ー
この記事の目次
  1. ミャンマー連邦共和国
  2. ミャンマー人の国民性
  3. ミャンマーの基本情報
  4. ミャンマー国内の情勢について

ミャンマー連邦共和国

2011年テインセイン大統領率いる新政権の開始以降民政化が進み、2016年にはスーチー氏が率いるNLDが政権を獲得しました。技能実習制度も3年間凍結されていましたが、2013年5月20日より再開され、当組合でも多くのミャンマー人技能実習生を受け入れ、監理しております。旧首都であるミャンマーの中心部ヤンゴンは人口約540万人の大都市であり、ミャンマー・ティラワ経済特区には日系企業が多数進出しております。ミャンマーは急速な改革と外資の流入により経済発展が進んでおり、アジアのラストフロンティアとして今や世界各国から注目されている国になります。

シュエダゴン・パゴダ
ミャンマーのマーケット
ミャンマーの風景

ミャンマー人の国民性

国民の9割が敬虔な仏教徒

仏教徒

ベトナムに次いで人口の多い仏教国になります。徳を積むという考えの下、人のためになること・良いことを行う習慣があります。特にミャンマー人は家族を大切にする愛情深く、おおらかな国民性が特徴です。愛情深く家族のように接することで、技能実習生との信頼関係を築くことができます。暖かく迎え入れることで、企業の戦力になろうと実習にも意欲的に取り組む存在になってくれるでしょう。

親日国である

親日国

日本からの支援はなんと1兆円以上にも上ります。また、ミャンマーの中心部ヤンゴンの路上を走る車のおよそ9割は日本車です。ミャンマーでは、日本のアニメやキャラクターが若者の間では大人気で、日本文化を好んでいるミャンマー人がたくさんいます。日本への憧れや日本文化への親しみを、母国にいる頃から持っているため、日本への偏見や嫌悪感はほとんどありません。ですが、日本に初めてくる技能実習生からすると、日本は異国には違いないので、不安はあります。実習実施者様は、常に気を配っていただけたらと思います。

古き良き日本の面影

日本類似

謙譲の精神・身勝手な自己主張をしないといった国民性があります。また、ミャンマー人は大家族で住んでいる家族が多く、自分の親をすごく大切にし、敬います。冠婚葬祭の参加など技能実習生の意思を尊重してあげることも時には必要です。ホスピタリティ精神が強いこともあり、技能実習制度において介護の職種が人気です。また、ミャンマー国内での仕事としてはホテルや旅館などのサービス業といった職種も人気で、日本人のおもてなしの文化とマッチしています。

日本語の上達が早い

日本語上達早い

ミャンマー人の母国語であるビルマ語と日本語の文法が似ています。日本語とミャンマー語は主語・述語の並び順が同じなので、単語を覚えて母国の文法に当てはめるだけで文章ができあがります。そのため、日本語の理解が他の東南アジアの技能実習生に比べて早いのが特徴です。

怒られ慣れていない

怒られ慣れていない

ミャンマー人は感情を激しく出さない傾向があります。そのため、自分がミスして大勢の前でひどく叱責等をされると自尊心が傷つき、泣いてしまったり、最悪の場合退職してしまう可能性があります。何が、どう悪かったのか、どう改善すると良いのか、順序立てて説明してあげてください。きちんと伝えれば技能実習生もなぜミスを起こしてしまったのかを反省し、次に活かそうとしてくれるはずです。特にミャンマー人は素直なので、言われたことを忠実に実行してくれます。

女性活躍先進国のミャンマー人

女性活躍国

ミャンマーでは、男性より女性の方が働くという文化です。働き者の女性が多いこともミャンマー人の特徴です。女性が働くことが普通なため、候補生に女性も多くいます。ホスピタリティ精神のある女性は介護職種で活躍しています。

2019年1月に介護分野での技能実習生受け入れが始まり、ホスピタリティ豊かなミャンマー人は介護職に向いていると評され、弊組合でも介護職種での受け入れを活発に行っております。

※以上は一般的な国民性を述べたにすぎません。実習実施者様には、技能実習生一人ひとりの個性を知り、個性に合わせて指導し、上手に付き合っていただきたいと思います。監理団体として、実習実施者様・技能実習生双方を最大限にサポートさせていただきます。

ミャンマーの基本情報

面積 約68万 km2 (日本の約1.8倍)
人口 5,447万人(2020年)
宗教
  • 仏教 87.9%
  • キリスト教 6.2%
  • イスラム教 4.3%
民族構成
(全135種)
ビルマ族 68% 、シャン族9%
主要な天然資源
  • 木材や木材製品
  • 銅、スズ、タングステン、鉄
  • 石油、天然ガス
  • ヒスイや宝石
地政学的要衝
  • 中国・インドと国境を接する(世界人口の約40%が集中)
  • インド洋へ抜ける道(中国・タイから)

ミャンマー国内の情勢について

ミャンマーの治安

昼間は女性一人でも歩けるほど治安は良い方です。

135もの民族

ミャンマー人といっても、ミャンマーには少数民族を合わせて135もの民族がいますので、同じ国籍でもミャンマー族といった部族はなく、各部族が異なる文化や伝統を持っています。

スマートフォン普及率

ミャンマーにおけるスマートフォン普及は近年急激に拡大し、今ではほぼ100%の普及率となっております。現地のミャンマー人は情報収集をスマホで行い、Facebookが大きな情報源となっています。

ネット環境

スマートフォンが普及したこともあり、ネット環境も近年大幅に改善されています。携帯キャリアのSIMを利用すれば、都市部では快適に利用できるようになっています。公共のWi-Fiは未だ繋がりにくいのが現状です。

ミャンマーの交通機関