技能実習生の技能検定(随時試験)について

技能実習生の技能検定(随時試験)について

技能実習制度において、技能実習生を対象とし、修得した技術等に対する認定に活用するため設定されたものが「技能検定」です。技能検定は「随時2級(随時に実施する2級)」、「随時3級(随時に実施する3級)」、「基礎級」の各検定試験を実施しています。こちらのコラムでは受検申請に当たってのスケジュールや注意点、検定の実施内容・職種について紹介しています。

この記事の目次
  1. 技能検定(随時試験)とは
    1. 受検申請のスケジュール
  2. 技能検定(随時試験)の実施内容
    1. 実技試験について
    2. 学科試験について
    3. 合否基準について
    4. 技能実習生の再試験について
  3. 受検申請から合格証書交付までの流れ
  4. 技能検定受検にあたっての注意点
  5. 技能検定実施職種
    1. 都道府県職業能力開発協会が実施する職種
    2. 指定試験機関が実施する職種

技能検定(随時試験)とは

技能検定基礎級、随時3級及び随時2級の技能検定は、技能実習制度における技能実習生に対する修得された技術等についての成果を評価する試験として設けられたものです。

技能検定(随時試験)は、技能実習生が在留期間が終了するまでに受検・合格しなければなりません。

ATTENTION

技能実習生の在留期間が半分を過ぎる前までに、外国人技能実機構へ受検申請をしてください

受検手続きが遅れた場合、技能実習生の在留期間終了の直前にしか試験日が設定できず、不合格となった場合に再受検が受けられなくなったり、場合によっては試験日が確保できず、そもそも受検できなくなったりする恐れがあります。

受検申請のスケジュール

技能実習の次の段階への移行に関わらず、以下の受検が必要です。

  • 技能実習1号修了までに「基礎級」技能検定(実技及び学科試験)
  • 技能実習2号修了までに「随時3級」技能検定(実技試験、学科試験は任意)
  • 技能実習3号修了までに「随時2級」技能検定(実技試験、学科試験は任意)
技能実習の実習スケジュール

技能検定(随時試験)の実施内容

技能実習生等向け技能検定は、都道府県及び指定試験機関が実施しています。試験の実施に当たっては、都道府県職業能力開発協会又は指定試験機関と技能実習受入企業等の間で調整した上、随時に実施します。

実技試験について

随時2級・3級 製作等作業試験※一部職種については、製作等作業試験に加え、判断等試験や計画立案等作業試験も行う
基礎級 製作等作業試験

※実技試験時間は検定環境によって異なります。

学科試験について

  出題数 問題形式 試験時間
随時2級 50問 真偽法/択一方 60分
随時3級 30問 真偽法
基礎級 20問

合否基準について

随時2・3級 実技試験 60点以上(100点満点※1 減点法
学科試験 65%以上 加点法
基礎級 実技試験 60点以上(100点満点) 減点法
学科試験 60%以上 加点法

※1実技試験は製作作業に加え、判断等試験や計画立案等作業試験も行う職種については、各試験別に合否の基準が設定されています。

基礎級 技能実習生を対象に行う国家試験です。基本的な業務を遂行するために必要な基礎的な技能及びこれに関する知識について評価します。筆記試験と実技がり、筆記はひらがなのみで行います。
技能実習2号を希望する実習生は必ず合格しなければなりません。
随時3級 基礎級に合格した技能実習生を対象に行う国家資格です。初級の技能労働者が通常有すべき技能及びこれに関する知識について評価します。
日本語・知識・技術が基礎級の検定からワンステップ上がり、ひらがなだけでなく漢字も使用します。
随時3級は合格でも不合格でも帰国は可能ですが、技能実習3号を希望する実習生は必ず合格しなければなりません。 ※技能実習3号に移行しないとしても、随時3級の受検は必須となります。
随時2級 基礎級及び当該検定職種に係る3級の実技試験に合格した技能実習生を対象に行います。中級の技能労働者が通常有すべき技能及びこれに関する知識について評価します。
合否の縛りはありませんが、帰国前に必ず受検しなければなりません。

技能実習生の再試験について

基礎級に関して、学科試験、実技試験の一方または両方の不合格者は、在留資格の申請前(技能実習期間中)であれば1回に限り再試験を受けることができます。随時3級、2級試験も同様に再試験は1度のみ受験可能ですが、協会が行う評価試験に関しては、1部の協会では受験を認める場合もあります。

受検申請から合格証書交付までの流れ

受験申請
  1. 受検申請
    • 在留期間が半分過ぎる前まで(1号:修了の6ヶ月前まで、2号及び3号:修了の12ヵ月前まで)に受検手続き支援サイトにて受検申請します。
      ※検定を受ける際には技能実習生の名前や在留カード番号などの個人情報が必要です。必ず本人同意の上、「個人情報の取り扱いに係る同意書」にサインしてください。
  2. 受験日の連絡
    • 1号:修了の4~5ヶ月前メド
    • 2号及び3号:修了の7~8ヶ月メド
  3. 受検申請書送付・受検手数料納付
  4. 受験票交付
  5. 試験に用いる設備等が基準に適合しているかの確認
  6. 試験実施
    • 1号:修了の4ヶ月前メド
    • 2号:修了の6ヶ月前メド
    • 3号:修了の6ヶ月前メドから計画満了日まで
  7. 一部合格通知の交付(一部合格の場合)
  8. 合格証書の交付(学科と実技の両方に合格した場合)

技能検定受検にあたっての注意点

技能検定の内容を事前に確認してください 実習内容は技能検定合格に必要な技能が修得されるものとする必要があります。過去の試験問題を参考に、どのような技能検定が行われているかあらかじめ確認し、技能実習計画を作成してください。
再受検の可能性もあります。余裕を持って受検してください 技能検定で不合格だった場合、技能実習期間中の再受検は1回までとされています。申請手続きが遅れた場合、実習期間終了の直前にしか試験日が設定できず、再受検が受けられなかったり、場合によっては日程の確保ができず、そもそも受検ができなくなる恐れがあります。
また、確実に受検ができるように、試験実施日の30日前までには申請書類(受検申請書、在留カードの写し等)をすべて揃えておくよう実習生とともに確認してください。
外国人技能実習機構へ受検手続支援を申し込みしてください 外国人技能機構では、技能実習生が技能実習の各段階において、技能検定を的確に受検し、次の段階に円滑に移行できるよう、受検手続の支援を行っております。監理団体からの申請に基づき、試験実施機関に取り次ぐことで、試験実施に係る日程調節等が円滑になされるようにしています。

技能検定実施職種

技能実習生等向け技能検定は、都道府県及び指定試験機関が実施しており、全部で55職種の試験があります。

都道府県職業能力開発協会が実施する職種

技能検定職種
(職業能力開発促進法施行規則別表第13の3の3の順番)
選択作業
さく井 パーカッション式さく井工事作業
ロータリー式さく井工事作業
鋳造 鋳鉄鋳物鋳造作業
非鉄金属鋳物鋳造作業
鍛造 ハンマ型鍛造作業
プレス型鍛造作業
機械加工 普通旋盤作業
数値制御旋盤作業
フライス盤作業
マシニングセンタ作業
金属プレス加工 金属プレス作業
鉄工 構造物鉄工作業
建築板金 内外装板金作業
ダクト板金作業
工場板金 機械板金作業
めっき 電気めっき作業
溶融亜鉛めっき作業
アルミニウム陽極酸化処理 陽極酸化処理作業
仕上げ 治工具仕上げ作業
金型仕上げ作業
機械組立仕上げ作業
機械検査 機械検査作業
ダイカスト ホットチャンバダイカスト作業
コールドチャンバダイカスト作業
電子機器組立て 電子機器組立て作業
電気機器組立て 回転電機組立て作業
変圧器組立て作業
配電盤・制御盤組立て作業
開閉制御器具組立て作業
回転電機巻線製作作業
プリント配線板製造 プリント配線板設計作業
プリント配線板製造作業
冷凍空気調和機器施工 冷凍空気調和機器施工作業
染色 糸浸染作業
織物・ニット浸染作業
ニット製品製造 丸編みニット製造作業
靴下製造作業
婦人子供服製造 婦人子供既製服縫製作業
紳士服製造 紳士既製服製造作業
寝具製作 寝具製作作業
帆布製品製造 帆布製品製造作業
布はく縫製 ワイシャツ製造作業
家具製作 家具手加工作業
建具製作 木製建具手加工作業
紙器・段ボール箱製造 印刷箱打抜き作業
印刷箱製箱作業
貼箱製造作業
段ボール箱製造作業
印刷 オフセット印刷作業
製本 製本作業
プラスチック成形 圧縮成形作業
射出成形作業
インフレーション成形作業
ブロー成形作業
強化プラスチック成形 手積み積層成形作業
石材施工 石材加工作業
石張り作業
パン製造 パン製造作業
ハム・ソーセージ・ベーコン製造 ハム・ソーセージ・ベーコン製造作業
水産練り製品製造 かまぼこ製品製造作業
建築大工 大工工事作業
かわらぶき かわらぶき作業
とび とび作業
左官 左官作業
築炉 築炉作業
タイル張り タイル張り作業
配管 建築配管作業
プラント配管作業
型枠施工 型枠工事作業
鉄筋施工 鉄筋組立て作業
コンクリート圧送施工 コンクリート圧送工事作業
防水施工 シーリング防水工事作業
内装仕上げ施工 プラスチック系床仕上げ工事作業
カーペット系床仕上げ工事作業
鋼製下地工事作業
ボード仕上げ工事作業
カーテン工事作業
熱絶縁施工 保温保冷工事作業
サッシ施工 ビル用サッシ施工作業
ウェルポイント施工 ウェルポイント工事作業
表装 壁装作業
塗装 建築塗装作業
金属塗装作業
鋼橋塗装作業
噴霧塗装作業
工業包装 工業包装作業

指定試験機関が実施する職種

技能検定職種 選択作業
機械保全 機械系保全作業
ビルクリーニング ビルクリーニング作業